モーツァルト作曲「ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための協奏曲」。よほどのモーツァルト好き以外はあまり認知度のなさそうな曲ですが、未完の曲で、数ヶ月前に新聞記事で見たところによれば、日本の作曲家・三枝成彰氏による補筆で演奏されたそうです。この補筆版はかなり三枝氏が個性を発揮してるらしく、「東洋的、日本的」らしいので、ちょっと聴く気にはなれませんが、ヴィオラ入りの協奏曲となればちょっと黙ってはいられません。
調べてみると、作品番号KV Anh. 104(320e)の「Sinfonia concertante in A f醇в Violine, Viola, Violonecello und Orchester」というものらしい。NMAでは113小節目までが見られるが、モーツァルトの残したのはこれで全部ということだろうか。
譜面を見た限り、いかにもモーツァルトの協奏曲という感じ。明朗快活。でもソロの絡みはさすがに美しそう。しかも、チェロ付きの3パートともなれば、コンチェルト・グロッソ(合奏協奏曲)の体をなしてくるわけで、楽しそう・・・。
でもさすがに113小節では演奏するのは難しい(なんつっても展開部にも入っていない)し、補筆するにしても補筆者の創意が相当入るからモーツァルトの協奏曲らしく仕上げるのは結構難しいかも。もったいねえなあ。
※ところでNMA。ページ単位で固有のURL持ってくれんかね。そしたらもっと可能性広がるのに。