QRコード。四角いバーコードみたいなやつである。
携帯電話のカメラで認識し、URLなどを入力できるとして、普及したものの、認識が難しく、入力したほうが早かったりと、あまり活用されていない気もする。
もっとも、amazonで買い物したりすると、段ボール箱に大きなQRコードがついていたりするので、物流の管理などには活用されているようではある。
QRコードの特徴は、印刷物にデジタルデータを付せる点にある。であれば、たとえば文学作品に、本文のデータをQRコードで付しておけば、検索等が容易になる。本文は難しくとも、書誌情報がQRコードでついていると、書店や図書館で便利だ。
他にも、学術論文等のグラフ・表に、元データをQRコードで付しておけば、細かく見たり、別の方向から分析したり、ということが可能になる。
こうした事を実現するためには、前項で述べた、圧縮XMLが大きな役割を果たす。QRコードで表現できるデータ量はあまり大きくないので、圧縮が不可欠となる。
XMLがQRコードで付せれば、様々な可能性が考えられる。音楽書に付された楽譜に、それを表すQRコードを付しておいて、読者は携帯電話等で認識、音を再生する、なんてことも可能である。
もっとも、圧縮XMLがどれほどの容量になるのか、QRコードがどれだけの紙面でどれだけのデータを表現できるのかを知らないので、実際にどれだけ実現可能性があるかはわからない。一度、調べてみてもおもしろいかもしれない。