レンタルビデオ店とOPAC

レンタルビデオ店に提案したい。

タグから検索可能なOPACを作るべきだ。

レンタルビデオ店では、店舗毎に独自の分類で、映画を配置している。洋画・邦画や、実写・アニメの区別などは共通しているが、映画の内容による分類では、差異が生じる。

その要因として、そもそも映画を1つのジャンルに縛る事の無理がある。たとえば「スター・ウォーズ」は通常「SF」に分類されるが、アクションシーンに着目すれば「アクション」、恋愛シーンに着目すれば「恋愛・ラブロマンス」、また監督や俳優で分類する場合も考えられる。

であれば、配置は現在のままでも構わないが、検索の際には、1つの映画に複数の検索タグを設定し、それをアクセスポイントにしてOPAC(オンライン公開目録)を作成、検索可能にすればよい。映画が見つかったら、その配置場所を示せば利用者は、ビデオ・DVDにたどり着ける。

タグの利用は、特定の映画をチェックした利用者に対し、同じタグを持つ、関連する映画を薦める事も可能になる。利用者カードの番号を、利用者IDとして利用すれば、過去の貸出から嗜好を把握し、映画を薦めることもできる。amazonの「この商品を買った人は、こちらの商品も購入しています」のように、他の利用者の貸出傾向から推察することも考えられるだろう。多く入力されるキーワードから、店舗にまだない人気の作品を探し、入荷を検討するのもよいだろう。

こうした機能は、Web上では実現が簡単で、すでに多くのネットストアで実用化されている。しかし、現在でもレンタルを主体とするビデオ・DVD市場では、実店舗でこうした機能を実現することが求められる。最も単純なのは、Web上のOPACを、店舗に設置したPCからアクセス可能にすることだが、端末とビデオの配置場所を何度も行き来させるのはあまり好ましくない(それでも、あるか無いか、どこにあるのかわからない映画を店舗中探し回るよりはよっぽどいいが)。できれば、ニンテンドーDSや携帯電話を利用して、それぞれの客が携帯して利用できる端末が望ましい。

ここまでやれば、貸出はかなり増えると思うんですが。どうでしょう。