と、言いたい。
家電にせよ、ソフトウェアにせよ、Webサイトや無知な店員(必ずしも全員とは言わないが、かなり多数だと思う)よりも、詳細な説明書の方がよほど雄弁である。
家電(携帯電話端末含む)やソフトウェアを購入し、当然出来ると思っていた事ができない、あるいはやたらと制限が多い、操作が難しい、などといった事を経験されたかたは多いと思う。また、購入前に自分の絶対必要とする機能が実装されているかが不明なため、購入にいたらない、などもよくある事だと思う。
こんな時、Webサイトではメーカー側のアピールポイントしか書かれていないし、それを鵜呑みにしただけの店員に聞いても、「わからない」または「多分できる(こっちのが質が悪い)」などといった頼りない返答しかかえってこない。
こんな時、説明書・マニュアルの類があれば、かなり細かい機能まで書かれているから、こうした問題が解決しやすい。もっとも「無い機能」は書かれていないから注意が必要だが、よくできた説明書には、そういった事が書かれている場合もあるし、マニュアルに無ければまず無いと思って間違いないだろう。それでも確認したければ、その時はメーカーの問い合わせ窓口を利用するしかない。
最近では、家電の小売り店で、製品の説明書を置くところが増えてきた。というか、それが無ければネット店舗に対する大きな利点を失うと思う。
また、一部のメーカーではWebから説明書を閲覧できる。これは本当にありがたい。紛失したときにも便利だ。
で、PCのソフトウェアには必ずといっていいほど体験版がある。だが、容量節約のためか、オンラインマニュアルが非常に内容の限られたものしか付属していない場合がある。これでは、せっかく体験版で試せる機能も試せない。全くもって勿体ない。たとえ体験版で試せない機能でも、マニュアルに載っていれば、購入に至る場合もあろうに。容量節約を考えるなら、Webでオンラインマニュアルを閲覧できればよいのだし。
ということで、メーカーの皆さん。説明書は広く公開しましょう。買ってから後悔するユーザーは減って、おそらくそれより多い潜在的なユーザーが製品を買うはずです。
もっともそのためにも、説明書の作りは大事です。わかりやすく、引きやすく、正確に、網羅的に。書かれていない機能、見つけられない機能はユーザーにとって、機能が無い事と等しいのですから。