本日1/27はヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの250回目の誕生日。googleのロゴもモーツァルトでした(笑)。
モーツァルト。私は昔、嫌いな作曲家の筆頭にあげていました。明るく軽い曲調。意外性のない音楽。親しみやすいメロディの他は単純な伴奏。どれも私の好みとは合わないものでした。
しかし、演奏してみると印象が違う。本当によく作られているのだ。確かに内声部は刻みが多くヒマだが、アンサンブルになった途端、美しいハーモニーが紡ぎ出される。TVのCMや、酷い音質のCDで聴いても、この作曲家の真価ははかれない。できれば生で、それもいい演奏をきいてこそ曲のすばらしさはわかるだろう。
とはいえ、アイネ・クライネ・ナハトムジークやディヴェルティメントなどの軽い曲はやはり苦手。テンポのゆったりした、陰のある曲がよいですね。私的なお薦めは以下の曲。
・弦楽四重奏曲第15番K421
・ヴァイオリン、ヴィオラのための協奏交響曲(の、2楽章)K364
・死者のためのミサ曲(レクイエム)K626
弦四は4楽章ともステキ。特に「これぞ短調!」な1楽章、穏やかな中にかげりが見える2楽章がよいですね。
協奏交響曲はヴィオラ弾きとしては挙げずにはいられまい。ああ、ヴァイオリンもヴィオラも、いいなあ、と思える一曲。
レクイエムは遺作。死期を悟り、途中からは自らのために書いたと言われるレクイエム。私がこれまでに聴いた全てのモーツァルトの曲の中でも、古今のレクイエムの中でも最も素晴らしい曲だと思います。
あと、オペラもよいですね。オペラのエンターテイメント性がモーツァルトのそれと相性がよいのだと思います。笑えて、歌える。ただ、これは公演か映像で観た方が絶対よいです。CDでは魅力の半分もないと思う。