ネットの浸透で、紙の新聞の存在感がどんどん薄まっている感があるが、それでも一次ソースとしての役割はいまだ健在である。
大手の新聞社はたいてい自社サイトでニュースを配信しているため、ブログ等でニュースに言及する場合は、そうした新聞社のサイト内の、記事のページにリンクをはる事が多い。
しかし、こうしたサイトではたいてい掲載期限があり、一定期間を過ぎるとページが表示されなくなってしまう。以前、私がフェアユースについて言及したとき、一次ソースとしてリンクしたasahi.comの記事へのリンクを再掲するので、クリックしてみていただきたい。
- asahi.com:著作物利用拡大へ法改正 ネット配信向け政府方針 - 文化・芸能asahi.com 2008年05月27日03時03分
2009/07/07時点ではこのように表示されている。
本文はおろか、記事名もなにも表示されない。上記の言及記事では(こうなることを知っていたので)見出しと、紙の新聞での典拠を示しておいたので、なんらかの方法でアクセスは可能だが、それが無かったり不十分だったら、何に言及してるのかすらわからなくなってしまう恐れがある。
もちろん、過去の記事を全部無料で提供せよなどとは言わないが、情報に至る道までは閉ざさないで欲しい。見出しと紙の新聞での典拠、有料の新聞記事閲覧サービスの該当記事へのリンクぐらい付けておいてくれれば、新聞社にとっても良いことだと思うのだがどうか。
まあ、いまのところはそういう状況だから、ブログ等で新聞記事へリンクする際は、見出しの完全な転記だけでも付けておくべきだと思います。普通、紙の新聞より配信が早いから、紙の新聞での典拠は書いてないしなあ(上記の例では、わざわざ紙の新聞で確認した)。
ついでに。
トラックバックにも対応したらおもしろいかもね・・・って、掲載期限過ぎたら見られないからだめか。でも、掲載期限のないニュースサイトでもトラックバック非対応のところは結構多いんだよなあ。ノイズを防ぐのが大変なのかもしれないけど。カレント・アウェアネス・ポータルなんか、トラックバック対応してくれるとおもしろそうなんだけどなあ。
ちなみに。
新聞社によっては、見出しの著作権を主張したり、リンクするのに許可を求めたりしてますが、法的根拠はありゃしませんし、社会通念上も気にする必要はまったくないと(私は)思いますよ。