行きつけの吉野屋で、ここ2回豚丼のつゆが多い。
どんぶりの下1/3がつゆに浸かっている。
私は過去1度だけつゆだくを注文して、後悔したことがある。
豚丼は具と米との組み合わせが美味いのであって、つゆだくで渾然一体となってしまった豚丼は、味が一様になってしまい苦手だった。
それ以来つゆだくを注文することはなかったのに、勝手にされるのである。全くもう。
多くの人がつゆだくを好む事は事実である。だから、つゆだくにするのはサービスのつもりなのかも知れない。普通よりつゆが多いんだから、喜ぶことはあっても嫌がる人はいないだろうと。
「具が多ければよい」という考えは、昔から根強い。(生地に比して)具がたっぷりの肉まん、尻尾の先までぎっしり餡が詰まった鯛焼き、などなど、購買意欲をそそるであろうフレーズは私にとっては食傷を起こさせるだけだった。ほのかに甘みのある生地あっての肉まん、最後に生地のみでしめてこその鯛焼きである。
味はバランスが全て。ちゃんと気を遣って欲しいものである。