現代音楽から2人の作曲家を紹介します。
1人目はモートン・フェルドマン(Morton Feldman)。
彼の楽曲の特徴は、極限まで切り詰められた音の、純粋な美しさにあります。彼の曲は非常に少ない音符で書かれていますが、そのかわり非常に正確なタイミングを要求する記譜になっています(どれだけ音が少なくても絶対初見で弾けない・・・)。
殆どの音がp〜ppp程度の非常に小さな音で弾かれ、また曲の長さは非常に長く、曲の展開といえるような変化はありません。
ただ、静かで、美しく響く音だけがあります。
2人目はアルヴォ・ペルト(Arvo Part)。
彼の楽曲は弦楽合奏をメインに使った静かな楽曲が多いです。また、弦楽合奏に鐘やハープ、クラベスとバスドラムを組み合わせたもの等の楽器を一つだけ組み合わせ、独特の響きを作り出します。
彼の曲は一種コラールに似た、落ち着いて響く和声に美しさがあります。やはりというべきか、宗教的な曲も書いているようです。
決して雄弁を振るわず、扇情せず、心にとけ込むような音楽です。