名前がわからない(が見た目のわかる)ものを検索する

仕事中、Word 2007 を使っていて、文字列を選択したときに表示される「これ」を非表示にしたいと思った。

文字列の選択時に自動的に表示される、書式設定などが行える部分

しかし、「これ」を指す名前がわからず、Googleで「word2007 文字列 選択 表示される」などと検索しても芳しい結果は出ず。

どうしよっかなーと思って、以下の方法を試してみた。

そんな革新的な方法ではなく、たぶん、自然にやってる人も多いと思う。私も自覚せず何度かやってる気がする。

  1. やはりGoogleで「word2007 文字列 選択 表示される」を検索するが、今度はGoogle画像検索を使う
  2. 上記の「これ」が表示されている画像を探す→何ページ目かに発見!
  3. 画像をクリックしてソースページを見る。画像周辺の文章を読むと「ミニツールバー」と呼ばれてるらしい、ということがわかる(これは正式名称だが、場合によっては通称だったりするので、その際は別のページを探すか、通称で調べてみてもよい)。
  4. あらためてGoogle ウェブ検索で「ミニツールバー 非表示」を検索→目的の情報が山ほどヒット!

今まで、画像検索は、文字列→画像という、最終的に画像を得るための検索行動だと思っていたが、文字列→画像→文字列(→文字列)という、最終的に文字列の情報を得るためのツールとしての役割に気づいた。

そもそも、現在の検索エンジンは文字列をもとに文字列を検索しているため、対象もキーも言語化されていないと検索しようがない。こうした欠点を補うため、タグやシソーラス(言語化の支援)、リコメンドやサジェスト(検索行動履歴をもとにした検索)などの手法が開発されてきたわけだが、画像検索もその1つであったわけだ。

Googleやbingの画像検索では、検索語以外に、画像の特徴でも検索できるようになっている。精度や選択肢の少なさから、まだ実験の域をでていないとは思うが、GoogleもMicrosoftも、言語以外での情報探索の重要性を認知してるということだろう。

また、今回実感したことだが、人間が画像を認識する速さは、文章を読む速さよりはるかに速い。Googleウェブ検索の結果は、下手すれば最初の数件、ちょっとがんばっても60件くらいしか見ないことが多いが、画像検索の場合、1秒とかからず最初の20件に目を通すことができるため、多くの情報を処理できる。これも、画像検索の持つメリットの1つであろう(まあ、画像検索の精度が上がってきて、ノイズが格段に減れば、よく見るべきものが増えて、状況は変わるのかも知れないが)。