楽劇 vs. スペースオペラ

ワーグナーの楽劇は長い。

まあ、ワーグナー以前の歌劇だって2時間〜3時間くらいはかかってたわけだから、特別長いわけではないのかもしれないが、少なくとも「ニーベルングの指輪」は断トツに長い。

4夜にわたる上演で、少なくとも15時間はかかるそうだ。

「昔の人は忍耐力あるなー」とか「さすが後期ロマン派は長大やなー」などと思っていたのだが、よくよく考えると連作ものの映画も結構長いんじゃないか。

・・・といっても「スターウォーズ」くらいしか思いつかないんでスターウォーズで考えてみると、一作2時間として6作だから12時間である。なかなか肉薄しているではないか。

しかも、スターウォーズは、画面を見ずに鑑賞するとよくわかるが、上映時間のかなりの部分で音楽が流れている。しかも、完全な使い回しはほとんどなく、場面のつなぎも音楽が鮮やかにつながっている。現代の楽劇の一つのかたちかもしれない。

さて。単に上演時間でみるなら、連続TVドラマは結構すごい。NHKの大河ドラマ「功名が辻」の話数は49回。放送時間45分?として、およそ36時間。うーん、長い。

ついでにスペースオペラつながりで「銀河英雄伝説」も見てみよう。OVA版で一話25分として全110話。なんとおよそ45時間!さすがである。

と思ったら、さらに上がいた。「宮廷女官チャングムの誓い」である。ノーカット版で、一話1時間として54話=54時間!しかも毎回あの濃さ!私が挫折したのも無理無かったわけだ。

楽劇もまとめてみるから長いわけで、映画みたいに分けて見れば長さは気にならないのかも。「ニーベルングの指輪」も4つにわかれているわけだし。いい演奏と演出だったらちゃんと見てみたいものだ。

・・・しかし、こうしてみると、RPGのたぐいのプレイ時間100時間とかって、相当長いのね。プレイ期間は長くて3ヶ月くらいだし。ネトゲが問題になるわけだ。